初年度から携わっている酒chいし井が、今迄のSAKE DIPLOMA試験の変遷を紐解きます
■2017年
一次試験
- 初年度となる2017年は、一次試験が大学などの全国32都市の試験会場にて、全国同一日にマークシート形式で開催
- 試験内容:マークシート筆記解答方式(選択式)
- 制限時間:60分
- JSA SAKE DIPLOMA教本より出題
- 問題数は100問
- 試験日は8月20日(日)
- 合格発表は、8月23日(水)
- 翌年からCBT方式になったので、最初で最後の試験会場でのマークシート形式
2017年SAKEDIPLOMA一次試験問題
二次試験
- 9月25日(月)に全国16都市17会場で開催
- テイスティング試験→論述試験の順番で実施
テイスティング試験
- 日本酒4種類+焼酎2種類
- 試験時間:30分
- 日本酒は①~④の各お酒に対して、用語選択用紙から該当する項目を選び、マークシートに解答
- 用語選択数はお酒の各項目毎に指定されており、例えば香りの特徴等いくつかの項目で各お酒毎に選択数が違い混乱する受験生が多かった
- 日本酒は、加えて以下の付加設問があり(選択数無し)
①山廃酛を使用したお酒はどれですか?
②セルレニン耐性酵母を使用したお酒はどれですか?
③五百万石のお酒はどれですか?
④山田錦のお酒はどれですか? - 焼酎は、それぞれ、マークシートに記載された主原料を選択
(1)芋 (2)麦 (3)米 (4)泡盛 (5)黒糖 (6)そば
2017SAKE DIPLOMA二次テイスティング模範解答.PDF
2017SAKE DIPLOMA二次テイスティング銘柄.PDF
論述試験
- 試験時間:20分
- 1テーマを罫線掛けのあるA4サイズの解答用紙にて解答
- 文字数制限なし
- テーマ「生酛・山廃の現状と将来像」
認定予定者発表:10月13日(金)
■2018年
一次試験
- 2回目となる2018年は、CBT方式となり、全国に多数設けられたCBT試験会場にて、試験期間中に都合の良い試験日時と試験会場を選択して受験する方式に変更
- 1回受験・2回受験が選択できるようになる(受験料に差がある)
- 試験内容:CBT方式(選択式)
- 制限時間:60分
- JSA SAKE DIPLOMA教本より出題
- 問題数は100問
- 試験期間:7月20日(金)~8月31日(金)
- その場で合否がわかり、合格した人は2次試験を受験出来る
二次試験
- 10月10日(水)に全国16会場で開催
- テイスティング試験→論述試験の順番で実施
テイスティング試験
- 日本酒4種類+焼酎1種類
- 試験時間:30分
- 日本酒は①~④の各お酒に対して、用語選択用紙から該当する項目を選びマークシートに解答
- 用語選択用紙:香り-特徴 に「朝鮮人参」が追加
- 用語選択数は、お酒の各項目毎に指定されており、2017年と同じくいくつかの項目で各お酒毎に選択数が違い混乱する受験生が多かった
- 日本酒の付加設問では、「アル添」の項目が増える
①アルコール添加されたお酒はどれですか?
②山廃酛を使用したお酒はどれですか?
③セルレニン耐性酵母を使用したお酒はどれですか?
④五百万石のお酒はどれですか?
⑤山田錦のお酒はどれですか? - 焼酎は、1種類になりマークシートに記載された主原料とアルコール度数を選択
主原料:(1)芋 (2)麦 (3)米 (4)泡盛 (5)黒糖 (6)そば
アルコール度数:(1)25度 (2)30度 (3)35度 (4)40度
2018SAKE DIPLOMA二次テイスティング模範解答.PDF
2018SAKE DIPLOMA二次テイスティング銘柄.PDF
論述試験
- 試験時間:20分
- 2017年と同じく1テーマを罫線掛けのあるA4サイズの解答用紙にて解答
- 文字数制限なし
- テーマ「セルレニン耐性酵母について」
■2019年
一次試験
- 前年と同じくCBT方式(詳細条件 同じ)
- 1回受験・2回受験が選択可
- 試験内容:CBT方式(選択式)
- 制限時間:60分・JSA SAKE DIPLOMA教本より出題
- 問題数は100問
- 試験期間:7月20日(土)~8月31日(土)
- その場で合否がわかり、合格した人は2次試験を受験出来る
二次試験
- 10月9日(水)に全国16会場で開催
- テイスティング試験→論述試験の順番で実施
テイスティング試験
- 日本酒4種類+焼酎2種類
- 試験時間:30分
- 日本酒は、①~④の各お酒に対して、用語選択用紙から該当する項目を選び、マークシートに解答
- 用語選択用紙:香り-特徴に「マスカット」
- 味わい-酸味に「しっかりとした」が追加
- 初めてテイスティング試験の配点比率が発表される
- 2019年は、テイスティングの模範解答が発表になっておらず、試験の詳細内容は不明
- 受験生によると試験会場にテイスターらしき人が居て、その会場で提供されていたお酒をテイスティングしていた、との情報がありもしかすると全国の会場ごとにお酒が異なり、全国統一の模範解答が発表できなかった可能性あり
- 選択数が全てのお酒で統一される方向になった
(香り-特徴:全て8、味わい:全て1) - 日本酒の付加設問では、原料米の種類が山田錦のみ聞かれるように変更
①山田錦を使用したお酒はどれですか?(2個)
②アルコール添加されたお酒はどれですか?
③セルレニン耐性酵母を使用したお酒はどれですか?
④生酛系酒母(生酛・山廃酛)を使用したお酒はどれですか? - 焼酎は2種類に戻りそれぞれマークシートに記載された主原料と常圧・減圧を解答する形式に変更
〇主原料:(1)芋 (2)麦 (3)米 (4)泡盛 (5)黒糖 (6)そば
〇常圧・減圧
2019SAKE DIPLOMA二次テイスティング銘柄.PDF
論述試験
- 試験時間:20分
- 2019年から2テーマになる
- 加えて200文字の文字数制限が設けられ、解答用紙も原稿用紙型に変更される
- テーマ(1)「美山錦について」 (2)「村米制度について」
■2020年
一次試験
- 前年と同じくCBT方式(詳細条件 同じ)
- 1回受験・2回受験が選択可
- 試験内容:CBT方式(選択式)
- 制限時間:60分
- JSA SAKE DIPLOMA教本より出題
- 問題数は100問
- 試験期間:7月20日(土)~8月31日(土)
- その場で合否がわかり、合格した人は2次試験を受験出来る
二次試験
- 10月12日(月)に全国16会場で開催
- コロナ禍での開催で吐器無しでの試験となり、初めて論述試験→テイスティング試験の順番で実施
- 時計の持ち込みが全面的に禁止となる(試験官が経過時間をコール)
テイスティング試験
- 日本酒4種類+焼酎2種類
- 試験時間:30分
- 日本酒は、①~④の各お酒に対して、用語選択用紙から該当する項目を選び、マークシートに解答
- 用語選択用紙の形式に変更なし
- 用語選択数は、またいくつかの項目で各お酒毎に違い混乱する受験生が多かった
- 日本酒の付加設問 ※原料米について山田錦のお酒のみを解答する形式に変更
①山田錦を使用したお酒はどれですか?(2個)
②アルコール添加されたお酒はどれですか?
③セルレニン耐性酵母を使用したお酒はどれですか?
④生酛系酒母(生酛・山廃酛)を使用したお酒はどれですか? - 焼酎の出題形式は、前年同様2種類の主原料と常圧・減圧を解答する形式
〇主原料:(1)芋 (2)麦 (3)米 (4)泡盛 (5)黒糖 (6)そば
〇常圧・減圧
2020SAKE DIPLOMA二次テイスティング模範解答.PDF
2020SAKE DIPLOMA二次テイスティング銘柄.PDF
論述試験
- 試験時間:20分
- 前年同様2テーマ
- 200文字の文字数制限の、原稿用紙型解答用紙
- テーマ(1)「奈良県について」(2)「球磨焼酎と相性の良い料理について」
■2021年
一次試験
- 前年と同じくCBT方式(詳細条件 同じ)
- 1回受験・2回受験が選択可
- 試験内容:CBT方式(選択式)
- 制限時間:60分
- JSA SAKE DIPLOMA教本より出題
- 問題数は100問
- 試験期間:7月20日(火)~8月31日(火)
- その場で合否がわかり、合格した人は2次試験を受験出来る
二次試験
- 2021年10月18日(月)に全国16会場で開催
- 前年に続きコロナ禍での開催で、論述試験→テイスティング試験の順番で実施
但し、吐器用紙コップの用意あり・使用可
テイスティング試験
- 日本酒4種類+焼酎2種類
- 試験時間:30分
- 日本酒は、①~④の各お酒に対して、用語選択用紙から該当する項目を選び、マークシートに解答
- 用語選択用紙の形式に変更なし
- 用語選択数は、また統一される方向性になった
- 色調が、過去2つ選択だったものが、2021年から1個選択に変更(〇〇+クリスタル→グリーン基調に)
- 日本酒の付加設問
※原料米については五百万石のお酒のみを解答する形式になりました
①五百万石を使用したお酒はどれですか?
②アルコール添加されたお酒はどれですか?
③セルレニン耐性酵母を使用したお酒はどれですか?
④生酛系酒母(生酛・山廃酛)を使用したお酒はどれですか? - 焼酎の出題形式は、2021年から、2種類の主原料と常圧・減圧に加えて、アルコール度数も解答する形式に
〇主原料:(1)芋 (2)麦 (3)米 (4)泡盛 (5)黒糖 (6)そば
〇常圧・減圧
〇アルコール度数 (1)20度 (2)25度 (3)30度 (4)35度以上
2021SAKE DIPLOMA二次テイスティング模範解答.PDF
2021SAKE DIPLOMA二次テイスティング銘柄.PDF
論述試験
- 2021年から3テーマになる
- 試験時間:20分で変わらず
- 200文字の文字数制限の、原稿用紙型解答用紙は踏襲
- テーマ(1)「泡盛と相性の良い料理とその理由」 (2)「扁平精米について」 (3)「貴醸酒について今後の展開を含めて説明」
■2022年
一次試験
- 前年と同じくCBT方式(詳細条件 同じ)
- 1回受験・2回受験が選択可
- 試験内容:CBT方式(選択式)
- 制限時間:60分
- JSA SAKE DIPLOMA教本より出題
- 問題数は100問
- 試験期間:7月20日(水)~8月31日(水)
- その場で合否がわかり、合格した人は2次試験を受験出来る
二次試験
- 2021年10月18日(火)に全国16会場で開催
- コロナ禍も落ち着き、テイスティング試験→論述試験の順番に戻る
テイスティング試験
- 日本酒4種類+焼酎2種類
- 試験時間:30分
- 日本酒は、①~④の各お酒に対して、用語選択用紙から該当する項目を選び、マークシートに解答
- 用語選択用紙の形式に変更なし
- 色調は昨年同様1個選択を継続
- 苦味の選択数が2個に変更
- 日本酒の付加設問 ※原料米については五百万石のお酒のみを解答する形式を踏襲
①五百万石を使用したお酒はどれですか?(2個)
②アルコール添加されたお酒はどれですか?
③セルレニン耐性酵母を使用したお酒はどれですか?
④生酛系酒母(生酛・山廃酛)を使用したお酒はどれですか?・焼酎の出題形式は前年同様、2種類の主原料と常圧・減圧、アルコール度数を解答する形式を踏襲
〇主原料:(1)麦 (2)芋 (3)米 (4)泡盛 (5)黒糖 (6)そば ※順番不明確
〇常圧・減圧
〇アルコール度数 (1)20度 (2)25度 (3)30度 (4)35度以上
論述試験
- 2022年も3テーマ
- 初めてソムリエの二次試験の出題形式を踏襲した、論述試験の前に行われたテイスティング試験で出題されたお酒について(③のお酒に合う料理)の出題がされた
- 試験時間:20分で変わらず
- 200文字の文字数制限の原稿用紙型解答用紙は踏襲
- テーマ(1)「③の日本酒に合う料理とその理由」 (2)「岡山で栽培されている雄町について」 (3)「黒糖しょうちゅうについて」
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